人気ブログランキング | 話題のタグを見る

真冬の大豆戸赤沼ポタ

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12440433.jpg
日差しもなく寒い寒い、でもせっかく時間が出来たので夕方から鳩山町の大豆戸(まめど)や赤沼付近を走って来ました。日没まで時間が無いのでときがわ町の新玉川橋付近の駐車スペースにデポして、そこからスタートです。

低山のアップダウンを繰り返して大豆戸地区へ到着。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12441186.jpg
桜並木で有名な三嶋神社の参道。車や自転車で通り抜けが出来ます。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12441819.jpg
鳥居を周るように旧道があるのですが、石垣の切り通しの上に青面金剛像があります。今回はこの像をじっくり拝むためにこのコースにしたのです。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12442412.jpg
舟形で浮き彫りがしっかりした、存在感ある像です。色々特徴的な見どころがあります。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12443077.jpg
足元は二鳥三猿では無く、旗のようなものを掲げる膝を付いた猿と、対面には一羽の鶏という構図。もしかしたら手にしているのは斧で、鶏を狙っているのかも知れません。どのような意味があるのかはちょっと解らず。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12443728.jpg
お顔は厚めの唇に大きな福耳、大きな半月の瞳、異国的です。憤怒相でもありませんね。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12444451.jpg
頭上に「奉造庚申」「寛文八戊申年(1668)三月」「武州比企郡大豆戸村」の文字が刻まれています。比較的古めです。他にも両端に多くの文字が彫られているのですが、写真のピントが甘く、判読出来ず、残念。ネットで色々調べましたが解決せず。道しるべも兼ねているかも知れません。もう一回、行くしかない。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12495337.jpg
四臂(腕が4本)なのはこの辺では珍しいかな。大体六臂なので。そして通常は左手に宝輪と羂索、右手に三鈷戟と宝棒なのですがこちらは逆になってます。首には髑髏の瓔珞(ようらく)が3つ並んでいて、明王像の流れを汲んでいます。鳩山町は一風変わった石仏が多くて面白いです。


真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12445029.jpg
近くの三嶋神社に参拝。三嶋神社系は源氏にゆかりのある神社と言われてます。鎌倉街道上道も近くを通ります。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12501201.jpg
参道横には大きな福耳で軍配を持つお地蔵様。こちらも詳細は依然分からず。図書館に行って調べたいけど、緊急事態宣言で臨時休館中、それ以外の時も貸し出しのみで、館内での調べものは難しい状況。

こういった地域の史料は貸し出し不可のものが多いですからね。ネットは便利なツールですけど、肝心なものは結局、地域の図書館に当たってみるのが一番なのです。石仏調査などをまとめている自治体は多いですから。

ちなみに「新編武蔵風土記稿」などはネットで閲覧できるので大変便利ではあります。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12502147.jpg
拝殿など社殿はシンプルですが、要所に金色の菊の金具が配されるなど渋い大人の造り。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12502705.jpg
鈴緒には「新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策実施中 鈴緒は鳴らさずご参拝下さい」とあります。今は鈴緒自体が撤去されている神社が多いですね。手水舎で清められないし、おみくじも結べない。大変な世の中です。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12503393.jpg
このエリアは農作業用道路など未舗装路が多いのでMTBが活躍。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12504080.jpg
鎌倉街道上道の赤沼入口の石造物群。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12504687.jpg
おしゃもじ通りの百日紅の木の下にある青面金剛像。夏場は鬱蒼として隠れていますが、この時期はよく拝めます。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12505345.jpg
日輪月輪にむっつり憤怒相、頭上には蛇を巻き、二鳥、三猿、そして邪鬼が彫られています。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12524462.jpg
横には「奉造立庚申像 延享二乙丑年(1745)四月吉日」とあります。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12525260.jpg
もう一方には「武州比企郡赤沼村講中」と彫られています。

先ほどの大豆戸はすぐ近くなのですが、こんなに違う2体の像。青面金剛像って面白いです。

真冬の大豆戸赤沼ポタ_d0389166_12525846.jpg
鳩川沿いの未舗装路を走って戻りました。



Commented by はしびろけろ at 2021-02-20 18:27 x
こんばんは。

>石垣の切り通しの上に青面金剛像
こちらの石仏は面白いですね。
旗のようなものを掲げる膝を付いた猿、この旗が何を意味するのか?
ねこぜんさんが言う斧なのかも?
お顔が柔かい雰囲気がありますね。

1668年!歴史ある青面金剛像なのですね。
ず~~~~~と、この道を守っているのかな~?
お供え物があって大事にされていらっしゃるんですね。

やっぱり地域資料は図書館がいちばん。
館内閲覧が多いですものね。県の中央図書館も行ってみたいんだけどなー
(ちょっと遠い 笑)

>4と5以外は正解できましたー。
ありがとうございます。
ねこぜんさんがきっと答えてくれるだろうと出題しました(笑)
5問正解、すごいじゃないですか!
五十土町なんて、今回初めてみた町名でわからなかったです(笑)
いや埼玉の方が、こじらせ具合は上ですよ~。
Commented by ねこぜん at 2021-02-21 10:28 x
はしびろけろさん、こんにちは。

青面金剛像はバリエーションが地域や年代によって豊富なのが面白いです。石工の自由度も高かったのかなあと思います。猿が手にしているのが斧で鶏を狙っているとすれば刃の向きが逆なんですよね。何か別のものの可能性が高いです。それともユーモアかな・・像も憤怒相ではありませんし。

1668年造立なので青面金剛像としては古い方だと思います。それ故、イメージやスタイルが確立途上でこのようなお姿なのかも知れませんし、密教系のお寺の影響が強いのかも知れません。

おっしゃる通り、地域の資料は図書館が一番ですね。ネットでは調べられることが限られますものね。嵐山町などは結構詳しい情報を公開してくれていて助かりますが、なかなかそこまでやってくれる地域は少ないのが現状です。

千葉市難読地名クイズ・・千葉市限定で助かりました(笑)。五十土町は新潟にもあって、それで覚えていました。少食土町はムリです、変換も出来ません。千葉は三文字地名にヤバいのが多いですねー。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by cornersmile-kun3 | 2021-02-20 17:49 | 自転車(ツーリング2021) | Comments(2)